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Steve JobsとCraftsmanship. アイデアよりも手を動かす. イベントやコミュニティをうまくまわすために

jobs1995

先日、『スティーブ・ジョブズ1995 〜失われたインタビュー〜』という映画を見てきた。95年に撮影されたスティーブ・ジョブスのロングインタビューを1時間強流すだけ、というシンプルな映画。

その中で、ジョンスカリーとの確執を聞かれたジョブスが非常に興味深いことを言っていた。

(ジョン・スカリーは、ペプシコーラを売る会社の重役で、アップルのCEOとして迎えたが、後にジョブスと確執し、ジョブスはアップルを追われてしまった。インタビューはアップル復帰前のこと。)

(以下、うろ覚えなので字面は正確ではない)

  • ジョン・スカリーは「病気」だ
  • 「病気」とは、「アイデアが優れていれば上手いくいく」という思い込みのこと
  • 「病気」の原因は、Craftmanship(=モノづくりの魂)を軽視しているから
  • しかし、真に良い物は、モノづくりの、「試行錯誤のプロセス」の中で生まれる

なぜ、モノづくりを軽視するようになってしまうのか。

  • ペプシコーラは新商品よりも営業やマーケティングがビジネス上重要
  • ペプシコの新製品と言っても、ラベルが変わったり、味がちょっと変わったり。数年に一度程度。
  • IT企業だって、IBMやMicrosoftなどの独占企業は、新商品よりも営業やマーケティングが業績に影響
  • 故に、モノづくりに取り組む人が会社から評価されなくなる

ジョブスは、IT企業を前提に話している。が、「病気」については、IT企業だけに当てはまるものではない、と強く思う。
その一つはイベントやコミュニティで、経験上

アイデアだけ出す人 > 手を動かす人

という状態になったときに、失敗の可能性が高くなるように思える。
「手を動かす」という作業は大概、とても地味だ。

  • 議事録にまとめる
  • スケジュールを管理して担当者にリマインダーメールを送る
  • 決まったことをまとめて後から参加した人に分かりやすく伝える
  • 関係者の意向や条件を調整する
  • etc

どれも、「抽象度を上げる」という点では共通している。決めることは決め、詰めることは詰め、ものごとをシンプルにしていく。

その反対に、

アイデアだけ出す人 < 手を動かす人

となったとき、プロジェクトのクォリティは恐ろしく上がっていく。参加者自身、楽しいと感じることができる。

根本的な問題は、アイデアそのものに、価値がない訳ではないことだ。
その上厄介なことに、多くの場合、アイデアに価値があるかどうか、アイデアを出したときには分からない。(実現して初めて分かることはとても多い)

いきおい、心配性な人ほど、アイデアを出してしまう。
そして、「アイデアだけ出す人 : 手を動かす人」の絶妙なバランスが崩れてしまう

この問題に対する伝統的なソリューションは「強いリーダーシップ」だ。
リーダーがビジョンを示し、アイデアを出し、メンバーがそれに従う。

しかし、「強いリーダーの象徴」のように思われているジョブス本人は、インタビューの中ではっきりとそれを否定する。ジョブス本人が、アルミボディの削り出しのトライアンドエラーをしている訳ではないのだ。

思うに、本質的な解決は、「アイデアを出す人」が、(一部でも)自分で手を動かす方向しか、ないのだろう。最低限、それを実現するための方法を理解することだ。

話は少し飛ぶが、MITで生まれ、次世代の教育や社会、モノづくりのあり方を示し、今や世界中に広がるFab Labというプロジェクトでは、未来の教育の3要素として

「ウェブ、ファブ、イングリッシュ」

を挙げている。ウェブと英語は分かるとして、ファブは「Personal Fabrication」のことだ。(比喩ではなく)実際に手を動かし、方法を共有することで、学ぶ方法を学ぶ。(と、私は理解している)

手を動かす、手を動かす、手を動かす。
今、僕(ら)がやることは、手を動かすことだ。


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Posted By nshoji

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