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「えきねっと」のTwitter化を考えてみる


Photo by miss_rogue

えきねっと」のインターフェースがあまり良くないことは昔から有名な話で、ウェブ系のセミナーで「悪いUIの見本」として良く槍玉に上げられていた。
この正月休みに実家の北海道に帰省していたのだが、その後の対応も含めて非常に考えさせられたので、ブログにも書いておきます。

  • 発券できない!

「えきねっと」のウェブサイトとしての問題点は、探せばいくらでも出てくるのだが、私が今回気になった点は次の2点だ。

  1. 会社をまたぐと発券できない
  2. 割引料金が自動的に適用されない場合がある

ピーク時の帰省ということもあり、行きの航空券は取れたものの、帰りの便が見つからなかった。そこで、帰りだけ新幹線にすべく、「えきねっと」から予約した。画面上には指定の駅からでしか発券できない」旨注意表示がされていたので、そこを見落としたのはこちらのミスである。

しかし、例えば「八戸~函館間」は一方はJR東日本のエリアを走っているのだから、せめてターミナル駅(函館)での発券ができるようにして欲しいと思うのは大き過ぎる要望だろうか。ネットを使わない、通常の窓口であれば全国どこの区間の切符でも買えるだけに、余計理不尽に思える。

次に、「2.割引料金が適用されない」について。初めて知ったのだが、「新幹線と特急を乗り継ぐ場合は特急料金が割引になる」ようだ。実際にこのことを知ったのは後にキャンセルのための電話をしたときで、それまでその制度があることを知らなかった。窓口の方曰く、「えきねっとでも自動的に割り引かれる」とのことだが、どうやら新幹線と特急を別々に予約したために割引が適用にならなかったらしい。実際には、決済は一度だけだったが、予約の遷移に条件があるようだ。自分のように、タブブラウザを複数開いて色々と組み合わせるやり方では、条件が成立しない。

「窓口で発券すれば、普通は教えることになっています」

とのことだが、ラッシュ時に窓口に並ぶのが嫌だからウェブで予約をしている訳で、券売機で発券する予定だった。

「割引」の事実を知らないのはある程度仕方がない。
しかし、どうせ窓口に行けば教えてくれるのであれば(人を介する必要があるのであれば)、ウェブで予約をする必然性がほとんどなくなる。

「もしかしたら、損しているかも知れない」

という気持ちを背負っているときでも買い物をしたい人が、多いとはあまり思えない。
JRとしても、せっかくシステムを作っていても、ほとんど人件費の削減にならないだろう。

  • 問題は中途半端なIT化

こういうIT化は中途半端が一番効果がない(メンテ含めむしろコストになる)。今までの業務の代替として考える:例えば、今までの業務の中で効率的になった時間を計測して効果を数値化しようとすると、失敗する。やるなら最初から徹底してやらないと。

同じ時期、マレーシアの離島にいくために、いくつかアジアの航空会社のウェブサイトをチェックしていたが、アジアの代表的なLCCである「Air Asia」とマレーシア航空の予約がスムーズに完了してしまった。マレーシアの国内線ですら、数クリックで予約できるなんて、感動的ですらある。これは、シンプルな料金体系ゆえに、これ以上安い値段はないことが明らかであり、かつ最初からインターネットで商売を行うことを前提として設計されているからだと思う。

一方、JRは、「えきねっと」をあくまで既存のサービスの延長として捉えているように見える。(恐らく、担当役員はコスト意識だけ感じているのだろう。)その結果、IT化が中途半端になってしまうのは、Chikirinのブログの印象的な説明そのまま。

日本の大企業にはホワイトカラーの仕事を標準化しない、という信念、もしくは伝統がある。そこでは、業務用パッケージの導入が不可能なくらいに、柔軟、場当たり的、独自のやり方で業務をこなすのがその特徴であり、これが生産現場に比べて圧倒的に生産性が低いと言われる我が国のホワイトカラーの特徴だ。 Chikirinの日記:終身雇用はなぜなくならないか

  • 理想的な「えきねっと」を考えてみる

私の個人的な趣味としては、

「全ての割引切符をやめ、料金体系をシンプルにする」

方法が好きだ。IT化のコストが下がり、教育コストも削減できる。
しかし、マーケティング上のツールにもなっていて、何より特徴的なきっぷの魅力に惹かれている人も多いだろう。

しかし、例えばインターフェースという点だけで見ても、「目的が決まっていて最も安い価格で購入したいケース」(=プル)と、「良い企画があれば旅行に行っても良いケース」(=プッシュ)を両立するのは難しい。

そこで、TwitterやAmazonのようにAPIを公開して、アフィリエイトを初めてみるのはどうだろうか。

JRとしては、アカウント管理用にシンプルな本家サイトだけ残しておいて、残りは全て、第三者のサイトに委ねてしまう。

そうすれば、

「シニアにオススメな旅を割引切符とともに提案する」雑誌のようなサイトやブログが出てくるだろうし、アルゴリズムを作りこんで「最も安い価格のチケットを導き出す」サイト、というのも生まれてくるかも知れない。独自のデータを付加して、青春18ユーザー用に「対面の長椅子車両は避ける」なんてチェックボックスを付けるかも知れない。今であれば、期間限定の割引きっぷや、人気切符の発売日を教えてくれるTwitter用botが生まれるかも知れない。

私がこの方法が上手くいくと考える理由は二つあって、ひとつは金銭的なインセンティブが良く働くこと。副業で始める人も多いだろうし、アフィリエイターが一山当てようと群がるかも知れない。モバツイのように、追加いやすいUIによってモバイルのデファクトスタンダードになれば、得られる金額は莫大だ。(最初は乗換案内系のサイトが予約・決済機能をつけるだろう)

もうひとつは、「特徴的なきっぷの魅力に惹かれている人」=「鉄ヲタ」の存在で、彼らによって複雑な仕組みは研究し尽くされているし、これからもされるだろうからだ。(また、勝手なイメージだが、「鉄ヲタ」はITが強い印象もある) レアな条件を公開するブログは既に存在し、そうしたブログはサイト制作者にとって貴重な情報源となるであろうし、鉄ヲタの方がサイトを作ることもあるだろう。JRも、きちんとした方法でコミュニケーションすれば(開発者からのAPI回収のリクエストにはできるだけ早く応じる、良いサイトには「公式認定」を与える、など)、ITコストに加え、マーケティングコスト、更にはCSコストも削減できるかも知れない。

最後に、削減したお金でターミナル駅には発券端末を置く。

もっとも、時刻表データすら有料で安くはない金額が取られるだけに、先行きはかなり厳しいです。

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Posted By nshoji

One Response to “「えきねっと」のTwitter化を考えてみる”

  1. イージー より:

    とりあえず、えきねっと会員登録は、様子見といった気持ちになりました

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